アカアシガメの特徴

  • 名前の由来となった赤〜オレンジ色の四肢と頭部の斑紋が最大の魅力。
  • リクガメでは珍しく雑食性で、果物や少量の動物質も口にする。
  • 他の乾燥系リクガメと異なり、高温多湿の環境を好む。
  • 丈夫で餌付きが良く、環境に慣れれば飼育しやすい。
  • 温和な性格で、十分な広さがあれば複数飼育も比較的トラブルが少ない。
  • 成長すると甲長30〜45cmになり、終生飼育には広いスペースが必要。
  • チェリーヘッドなど産地や体色による個体差を楽しめる。
  • ワシントン条約附属書II掲載種で、適法個体かどうかの確認が必要。

性格:温和でおっとりしており、環境に慣れると飼い主の姿を見て寄ってくることもある。

アカアシガメの基本情報・スペック

体長
甲長30〜45cm(最大で50cm前後)
体重
成体で3〜7kg(大型個体は10kg近くになることもある)
寿命
30〜50年
食性
雑食(植物質中心)
活動時間
昼行性
原産地
南米(パナマ〜アルゼンチン、ベネズエラ、コロンビア、ブラジル、パラグアイなど)
生息環境
熱帯の森林周縁やサバンナの林縁部に生息し、一年を通して高温多湿な環境で暮らす。
繁殖様式
卵生。適切な温度管理と巣材があれば飼育下繁殖の事例もあり、国内CB個体が流通している。

アカアシガメの飼育環境・ケージの選び方

  • 必要スペース成長に伴い専用の飼育スペースが必要。将来的に大型化することを前提に置き場所を確保する。
  • お世話時間1日15〜30分(給餌・霧吹き・水替え)。ケージ清掃や温浴でさらに時間がかかる。
  • ケージ幼体は60×40cm程度から。成体は150×100cm以上、または室内外の専用スペース・放し飼いが理想。
  • 温度昼間28〜30℃、バスキングスポット32〜35℃、夜間24℃前後。18℃を下回らないよう通年保温する。
  • 湿度60〜80%(乾燥に弱い幼体は80〜90%と高めに保つ)
  • 照明UVB照射が必須。バスキングライトと合わせて12〜14時間点灯する。
  • 床材ヤシガラ土(ココナッツファイバー)やバークチップなど保湿性のある床材を厚めに敷く。
  • 葉物野菜を中心に、果物や少量の動物質(配合リクガメフード等)を加えた雑食。
  • 給餌頻度幼体は毎日、成体は週3〜4回を目安に与える。
  • 飲み水体が入る浅い水入れを常設し、いつでも飲めるようにする。定期的な温浴も脱水や便秘の予防に有効。

アカアシガメを飼う前に知っておきたいこと

💡 飼育のポイント

まずは『乾かさないこと』と『大きくなること』を意識して環境を整えましょう。国内で繁殖された適法な健康個体を選び、湿度と保温を通年キープできれば、丈夫で長く付き合える一頭になります。

✨ 重要チェックポイント

  • 高温多湿の維持と保温を一年中欠かさない
  • 成体は甲長30〜45cmに大型化し専用スペースが必要
  • ワシントン条約附属書II掲載種のため登録票・CITES書類のある適法個体か確認する

アカアシガメの健康管理・病気の予防

主な病気と予防法

呼吸器感染症(RI)
低温や過度の乾燥で発症しやすい。鼻水、口を開けた呼吸、元気消失が見られたら早めに保温し、爬虫類に対応した病院を受診する。
甲羅の変形(ピラミッディング)・代謝性骨疾患
UVBやカルシウム不足、低湿度が原因で甲羅がこぶ状に盛り上がる。適切なUVB・カルシウム・湿度管理で予防する。
尿酸結石・膀胱結石
水分不足や高タンパクに偏った食事で結石ができやすい。十分な飲水と温浴、植物質中心の食事を心がける。
寄生虫症
導入直後や野生由来の個体に多い。下痢や痩せが見られたら糞便検査を受け、獣医の指導で駆虫を行う。

🏥 動物病院へ行くべき症状

食欲不振が続く
目が腫れる・開かない
鼻水や口を開けての呼吸
甲羅がやわらかい・変形している
下痢や排泄がない状態が続く

アカアシガメのトラブルと対処法

⚠️ 食欲不振・拒食
温度が低い、環境変化のストレスなどが主な原因。ケージの温度と湿度を見直し、好物の果物などで食欲を促す。
⚠️ 過乾燥による脱水
乾燥に弱く、特に幼体は脱水しやすい。霧吹きの頻度を上げ、定期的な温浴で水分を補給する。
⚠️ 冬場の温度低下
熱帯性で冬眠しないため、ヒーターや保温設備で18℃以下にならないよう通年保温する。

アカアシガメのよくある質問(FAQ)

  • Q. アカアシガメは初心者でも飼えますか? リクガメの中では丈夫で餌付きも良い種です。高温多湿を保つ設備と大型化への備えさえ整えれば、初心者でも十分に飼育できます。
  • Q. どのくらい大きくなりますか? 一般的に甲長30〜45cm、大型個体では50cm前後・体重10kg近くになることもあります。
  • Q. 他のリクガメと飼い方は同じですか? 基本は同じですが、乾燥系のリクガメと違い高温多湿を好む点が大きく異なり、湿度60〜80%を保つ必要があります。
  • Q. 冬眠はしますか? 熱帯性のため冬眠はしません。冬も18℃を下回らないよう通年保温してください。
  • Q. 購入時に気をつけることは? ワシントン条約附属書II掲載種なので、登録票やCITES書類のある適法個体かを確認し、甲羅や目・鼻の状態が良い個体を選びましょう。

アカアシガメの飼育でよく挙がるポイント

飼育者からよく挙がる声や専門店の情報をもとに、編集部がポイントをまとめました。

1
はじめてのリクガメさん
乾燥系のリクガメを想像していましたが、アカアシは湿度をしっかり保つのがコツでした。慣れると足音で寄ってきて、餌の時間になると顔を出してくれます。表情豊かでとても愛嬌があります。
2
多頭飼いオーナーさん
温和な性格なので、広さを確保すれば複数飼育でも大きなトラブルはありませんでした。果物が大好きで、イチゴをあげると一目散に近づいてきます。ただし偏りすぎないよう野菜中心にしています。
3
10年選手さん
飼い始めて10年、甲長は35cmを超えました。想像以上に大きくなるので、途中で自作の専用スペースに切り替えました。丈夫で大きな病気もなく、長く付き合える相棒です。