WC・CBとは?野生個体と繁殖個体の違いと、初心者が選ぶべき個体
「WC」「CB」という言葉
爬虫類を探していると、「WC」「CB」という表記を目にします。これは生体がどのように生まれ、流通してきたかを示す大切な情報です。意味を知っておくと、個体選びの精度がぐっと上がります。
WC(ワイルド)とは
WCは「Wild Caught」の略で、野生で捕獲された個体を指します。
メリット: 価格が比較的安いことが多く、その種本来の自然な姿や色合いを楽しめます。
デメリット: 環境の変化によるストレスを受けていることが多く、寄生虫を持っていたり、餌をなかなか食べなかったりすることがあります。立ち上げ(飼育の軌道に乗せること)に手間がかかる場合があります。
CB(シービー)とは
CBは「Captive Bred」の略で、飼育下で繁殖された個体を指します。
メリット: 生まれたときから人の管理下にあるため、環境に慣れていて、餌付きや状態が安定しています。寄生虫のリスクも低め。人工フードに餌付いている個体も多くいます。
デメリット: WCに比べると価格はやや高めになる傾向があります。
その他の表記
WC・CBのほかにも表記があります。FH(Farm Hatched)は、現地の農場などで産まれた卵を孵化させた個体。国内CBは、日本国内で繁殖された個体で、気候への順応という点で安心感があります。CBB(Captive Bred and Born)と細かく書く場合もあり、これは「飼育下で生まれて育った」という意味で、CBとほぼ同じ扱いです。
価格差の具体例
同じ種でもWCとCBで価格は変わります。たとえば人気のヘビや小型トカゲでは、WCが1万円前後、国内CBが2〜3万円といった差になることも珍しくありません。「同じ種類なのに値段が違う」と感じたら、まず出自を確認してみましょう。
初心者にはCBがおすすめ
結論として、はじめて爬虫類を飼う方にはCB個体がおすすめです。状態が安定していて餌付きも良いため、飼育のスタートでつまずきにくいからです。
WC個体は魅力的ですが、立て直しには知識と経験が求められます。まずはCBで飼育に慣れ、ステップアップしてからWCに挑戦するのが安全な順序です。
「国内CB」が特に安心といわれる理由
日本国内で繁殖された国内CBは、日本の気候・湿度・水質ですでに育っている個体です。海外からの輸入個体に比べて環境変化が小さく、購入後の立ち上げが楽。多少価格が上がっても、初心者にはとくに国内CBがおすすめです。
環境への配慮という視点
CB個体を選ぶことには、もうひとつ意味があります。野生個体の乱獲は、自然界の個体数を減らす一因になりかねません。飼育下で殖やされたCB個体を選ぶことは、野生の生きものを守ることにもつながります。ワシントン条約(CITES)で保護される種も増えており、こうした視点はますます大切になっています。
購入時の確認ポイント
気になる個体が見つかったら、ショップに「これはWCですか、CBですか」と尋ねてみましょう。きちんと答えてくれるショップは信頼できます。あわせて、「いつ頃入荷した個体ですか」「餌は何を食べていますか」も確認できると、より安心して迎えられます。